949: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 06:47:38.16 ID:z+Pv/y5t0
嫁が退院するときには俺も病院に行って
花束渡したりして退院を祝った
嫁両親からお礼を言われ、帰りに食事を誘われた
食事中に突然義父から「娘の事どう思っているのか?」と聞かれ
答えに困って嫁を見ると嫁は不安そうな顔で俺の答えを待っていた
俺「奈津美さんの事が好きです。病気に立ち向かう姿見て、そして誰にでも優しい
奈津美さんが好きになりました」たしかこんな感じでめちゃくちゃな事言っていた
嫁はホッとした感じで少し涙浮かべていた
義父「そうかわかった・・・だが娘は手強いぞ」
この時の義父の言葉の意味がわからなかった
だが歓迎してくれたと思い俺は安堵した
そこから嫁との交際が始まり1年後には結婚した
病み上がりで身体が弱い嫁だったが婚姻生活はとても幸せなものだった
花束渡したりして退院を祝った
嫁両親からお礼を言われ、帰りに食事を誘われた
食事中に突然義父から「娘の事どう思っているのか?」と聞かれ
答えに困って嫁を見ると嫁は不安そうな顔で俺の答えを待っていた
俺「奈津美さんの事が好きです。病気に立ち向かう姿見て、そして誰にでも優しい
奈津美さんが好きになりました」たしかこんな感じでめちゃくちゃな事言っていた
嫁はホッとした感じで少し涙浮かべていた
義父「そうかわかった・・・だが娘は手強いぞ」
この時の義父の言葉の意味がわからなかった
だが歓迎してくれたと思い俺は安堵した
そこから嫁との交際が始まり1年後には結婚した
病み上がりで身体が弱い嫁だったが婚姻生活はとても幸せなものだった
950: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 06:48:37.90 ID:z+Pv/y5t0
結婚して2年過ぎた頃、嫁は術後5年を迎えていて
最終的な検査が行われた
顔色も良かったし完治していたと思っていた
だが嫁を蝕む病気は転移していた
発見は早くまた手術すれば助かると医者は言う
俺は嫁に生きて欲しいため貯金はたいて
役所廻って補助金の手続きしたり走り回った
この時義父が言っていた「娘は手強いぞ」の意味を理解した
義父は知っていた。いや俺がその病気について無知なだけだった
愛する嫁の病気を良くも知りもしないで
本当に俺は嫁の事が好きなのか?愛する資格はあるのかと自分を責めた
だがそんな事も言ってられない。今一番辛いのは嫁だ
でも俺は祈るしか出来ない
最終的な検査が行われた
顔色も良かったし完治していたと思っていた
だが嫁を蝕む病気は転移していた
発見は早くまた手術すれば助かると医者は言う
俺は嫁に生きて欲しいため貯金はたいて
役所廻って補助金の手続きしたり走り回った
この時義父が言っていた「娘は手強いぞ」の意味を理解した
義父は知っていた。いや俺がその病気について無知なだけだった
愛する嫁の病気を良くも知りもしないで
本当に俺は嫁の事が好きなのか?愛する資格はあるのかと自分を責めた
だがそんな事も言ってられない。今一番辛いのは嫁だ
でも俺は祈るしか出来ない
951: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 06:49:17.21 ID:z+Pv/y5t0
そして嫁の手術の日、4時間はかかる手術は2時間かからずに終わった
医者が出てきて「場所を変えて話しましょう」と部屋に案内された
嫁の病気は思った以上に転移が広がっていた
検査で発見されたのはほんの一部で、結局摘出できずにそのまま閉腹したらしい
医者が言うには「余命半年・・・」
嘘だと思った。怒りや悲しみが俺の中を駆け巡り発狂しそうだった
この世の絶望とはこの事を言うのか?
神は嫁に恨みでも在るのか?それとも俺が何かしたのか?
例えようの無い感情が蔓延して止め処なく涙が溢れていた
医者が出てきて「場所を変えて話しましょう」と部屋に案内された
嫁の病気は思った以上に転移が広がっていた
検査で発見されたのはほんの一部で、結局摘出できずにそのまま閉腹したらしい
医者が言うには「余命半年・・・」
嘘だと思った。怒りや悲しみが俺の中を駆け巡り発狂しそうだった
この世の絶望とはこの事を言うのか?
神は嫁に恨みでも在るのか?それとも俺が何かしたのか?
例えようの無い感情が蔓延して止め処なく涙が溢れていた
952: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 06:49:44.28 ID:z+Pv/y5t0
数日後病院に向かう
嫁は目を覚ましていた
俺は言葉をかけられずにいると
嫁「私もう手遅れなんでしょ?」
我慢していた涙が溢れた
俺「そんなことないいよ、、、2人で・・いやみんなで頑張って克服しよう」
嫁「もういいの・・嘘つかなくても。自分の事だからわかるの」
何も言えそうになかったが振り絞って
俺「諦めたら終わりだ」これしか言えなかった
嫁「違うの。生きる事を諦めたんじゃないの。」
嫁はさらに笑顔で続けた
嫁「タヒを受け入れたの。だから最後まで傍にいて欲しい。私の最後のわがまま聞いてください」
ここで嫁は涙が溢れた。それでも俺の目をじっと見つめる事は止めなかった
俺「わかった・・最後まで奈津美・・・お前の傍にいるよ」
嫁は目を覚ましていた
俺は言葉をかけられずにいると
嫁「私もう手遅れなんでしょ?」
我慢していた涙が溢れた
俺「そんなことないいよ、、、2人で・・いやみんなで頑張って克服しよう」
嫁「もういいの・・嘘つかなくても。自分の事だからわかるの」
何も言えそうになかったが振り絞って
俺「諦めたら終わりだ」これしか言えなかった
嫁「違うの。生きる事を諦めたんじゃないの。」
嫁はさらに笑顔で続けた
嫁「タヒを受け入れたの。だから最後まで傍にいて欲しい。私の最後のわがまま聞いてください」
ここで嫁は涙が溢れた。それでも俺の目をじっと見つめる事は止めなかった
俺「わかった・・最後まで奈津美・・・お前の傍にいるよ」
953: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 06:49:59.16 ID:z+Pv/y5t0
2週間後に退院して自宅で療養する事になり、2ヶ月で嫁は旅立った
最後の嫁の言葉は「あなたの赤ちゃん産めなくてごめんね・・
次は健康な人と結婚してたくさん子供つくってね
いままで幸せありがとう」
今年七回忌を迎える
いまだに嫁の事が忘れら独身だ
立ち止まっているわけではない
再婚したくないわけではないが、まだ嫁と夫婦でいたいだけ
俺が嫁に求める最後の我が儘だ
最後の嫁の言葉は「あなたの赤ちゃん産めなくてごめんね・・
次は健康な人と結婚してたくさん子供つくってね
いままで幸せありがとう」
今年七回忌を迎える
いまだに嫁の事が忘れら独身だ
立ち止まっているわけではない
再婚したくないわけではないが、まだ嫁と夫婦でいたいだけ
俺が嫁に求める最後の我が儘だ
954: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 07:53:35.20 ID:9j3eHPqDp
>>953
朝っぱらから泣かすなよ
kwsk付けづらいだろ
朝っぱらから泣かすなよ
kwsk付けづらいだろ
958: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 15:33:10.26 ID:YAHGm9ez0
上司から言われて嫌々きてた女子社員にほろっときて、結婚した俺と大違い
960: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 17:40:55.12 ID:tSMk3ok2p
VIPで出会い厨してた俺とも大違い
962: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/14(土) 15:53:54.67 ID:NcMCjQzh0Pi
入院中、夜中に顔の汗を拭いてくれもらって
「起こしちゃってごめんなさい」が最初の言葉の俺と大違い
嫁は夜勤中のナースだったしな
「起こしちゃってごめんなさい」が最初の言葉の俺と大違い
嫁は夜勤中のナースだったしな
956: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020/03/11(水) 11:37:28.78 ID:gGHd81Q/0
嫁のことを忘れないお前さんを受け入れてくれる女性が現れることを祈っとくわ。
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